社長ブログ

卵は一つのカゴに盛るな。AIが導く「本当の分散投資」とは

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浦林 文野
dom株式会社 代表取締役 CEO
早稲田大学理工学部卒。大手ITコンサル・Stanford大AI研究を経て、dom株式会社設立。AI資産運用の普及に向け日々発信中。

こんにちは、dom株式会社CEOの浦林文野です。

「卵は一つのカゴに盛るな」という投資格言をご存知でしょうか。私が投資家の皆さまとお話しする中で、最も多くお伝えしている考え方の一つです。一つのカゴに卵を全部入れておくと、カゴを落としたときに全部割れてしまう。だから複数のカゴに分けましょう、というシンプルな教えですね。

しかし、私が現場で感じているのは、「分散しているつもり」の方が非常に多いという事実です。例えば、日本株を10銘柄保有していても、そのすべてが同じセクター、同じ経済圏に属しているなら、それは真の分散とは言えません。2020年のコロナショックや2022年の金利急騰局面を思い出してください。相関性の高い資産は、危機のときに一斉に下落してしまうのです。

真の分散投資には、少なくとも3つの軸が必要だと私は考えています。

一つ目は「資産クラスの分散」。株式、債券、不動産(REIT)、コモディティ、現金など、値動きの性質が異なる資産を組み合わせること。二つ目は「地域の分散」。日本、米国、欧州、新興国と、経済成長のフェーズが異なる地域に投資すること。そして三つ目が「時間の分散」。一度にまとめて投資するのではなく、購入タイミングを分けることでリスクを平準化することです。

とはいえ、これらを個人で最適に組み合わせるのは、正直なところ非常に難しい。相関係数を計算し、リバランスのタイミングを見極め、市場環境の変化に応じてポートフォリオを調整する——。プロの機関投資家でも頭を悩ませる作業を、日々の仕事や生活の合間に行うのは現実的ではありません。

ここで力を発揮するのが、私たちdomが磨き続けているAI技術です。AIは膨大な過去データから資産間の相関関係を瞬時に分析し、市場のボラティリティに応じて最適な配分比率を導き出します。さらに、感情に左右されない意思決定ができる点も大きな強みです。人間はどうしても「上がっている資産を追いかけ、下がった資産を売りたくなる」もの。AIはこうしたバイアスから解放された、理性的なリバランスを実行してくれます。

もちろん、AIは万能ではありません。前提となる投資方針や、皆さま一人ひとりのリスク許容度を決めるのは、あくまで人間です。私たちが目指すのは、AIと人間が役割を分担しながら、長期的に安定したリターンを追求する仕組みづくりです。

分散投資は地味に見えるかもしれません。しかし、資産を守りながら着実に増やすための、最も確実な王道です。ぜひ皆さまも、ご自身の「カゴの中身」を見直してみてください。

浦林文野

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